サッカーではヨーロッパのクラブチームに移籍をする若手サッカー選手が近年加速度的に増えています。日本代表の主力選手の殆どが海外で活躍する(した)海外組 (昔ながらの表現ですが) から構成されています。
そんなサッカーの海外移籍ですが、最初からレアル・マドリード、アーセナル、バイエルン・ミュンヘンのようなビッグ・クラブを選択する選手もいれば、ペルージャ、シント=トロイデン、ザルツブルクなどの中堅・小規模クラブを経てローマ、アーセナル、リバプールなどのビッグ・クラブへの移籍を実現した選手もいます。
それをジュニア・テニスの海外留学に当てはめた場合、どうでしょう。
前者はフロリダ、ニース、マジョルカ島にある大型テニス・アカデミー、後者はバルセロナやアリカンテにある小中規模テニス・アカデミーとなります。
大型テニス・アカデミーに留学するメリットはその恵まれた環境です。
環境には、勿論テニス・コート数、フィットネス・センター、超有名コーチをピラミッドとした充実したコーチ陣、トレーニング・メソッドが含まれます。
また大型テニス・アカデミーだからこそ主催出来るATPFutures大会やITF大会もあり、所属トップ・ジュニアはそれら大会のワイルド・カードを受け取ることも可能です。
ラファナダルアカデミーで今週開催されているATP Futures大会では18歳のヨルダン人選手が本選ワイルド・カードをもらい、初戦で第1シードを倒し、見事準決勝まで進出したことでATPランキングを大幅にランキング・アップしました(645位→488位)。
また昨年の男子12歳以下オレンジボウルで優勝し、2009年生まれの年代では世界トップを走るスロベニア選手には所属するモラトグルー・アカデミーのコーチが彼のための専属での派遣で8月のエミリオサンチェスアカデミーで開催された14歳以下テニス・ヨーロッパ大会カテゴリー1に帯同していました。
(イン・アウトのコールを巡り、相手選手のコーチに文句を言う姿勢はアカデミーの看板を背負ったコーチの行動としては失望的でしたが。。。ただ、それだけ当該選手の勝ち負けに対するアカデミーからのプレッシャーが強いのも伺えました。)
一方で、大型アカデミーのデメリットは、上述のようなトップ中のトップ選手としてアカデミーに認められなけばOneof themとなることです。つまり、コーチ陣、特にピラミッドの上の方にいるヘッド・コーチ・クラスは100%の力を注ぎません。
それが冒頭で例として挙げたサッカー選手のビック・クラブへの最初からの移籍と似ているところかもしれません。
大型アカデミーでの長期留学を目指す場合、個人的には小中規模のアカデミーで海外での戦績を残してから検討をすることをお勧めします。
次回のブルグでは小中規模アカデミーへ留学するメリット・デメリットをご紹介します。
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